ニュースリリース
2023年05月19日 掲載
新型コロナウイルスの「懸念される変異株(VOC:variant of concern)」のひとつであるオミクロン株(B.1.1.529, BA系統)XBB株の進化の軌跡とウイルス学的特性を明らかにしました。本研究成果は、2023 年5月16日に科学雑誌「Nature Communications」に掲載され、掲載論文の共同第一著者として、大学院医学獣医学総合研究科博士課程2年Maya Shofaさんと共著者として農学部獣医学科 齊藤暁准教授が名を連ねています!
【発表のポイント】●XBB株は、2種類のオミクロン株(オミクロンBJ.1株とBM.1.1.1株)がスパイクタンパク質の受容体結合部位(RBD)で遺伝子組換えすることによって高い実効再生産数(流行拡大能力)を獲得したことを明らかにした。●オミクロンXBB株は、高い液性免疫からの逃避能、細胞への侵入効率、そして合胞体形成活性を遺伝子組換えにより獲得したことがわかった。●ハムスターモデルにおけるオミクロンXBB株の病原性は、オミクロンBA.2.75株と比較してやや弱かった。
▽詳細はこちらから▽・プレスリリース 2023/5/19 https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20230519_01_press.pdf
【原論文情報】 掲載誌:Nature Communicationsタイトル:Virological characteristics of the SARS-CoV-2 XBB variant derived from recombination of two Omicron subvariants URL:https://www.nature.com/articles/s41467-023-38435-3
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